幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

怒りの荒野

荒削りなところはあるけど、どこか得体が知れず、緊張感を漂わしているリー・ヴァン・クリーフが素晴らしい。

 

主人公スコットとリー・ヴァン・クリーフ演じるタルビーの師弟関係の変化や、ガンマンの心得を振り返りながらの銃撃戦から最後の対決へ。往生際の悪いタルビーの態度が本性ということか。

スコットが銃を捨てて救いのあるラストになっている。

マイケル・サンデル「それをお金で買いますか」

「これからの『正義』の話をしよう」も、ちょっと難解だった「民主政の不満―公共哲学を求めるアメリカ」も読んだはずだけど、ブログに感想を書いてなかったみたい…。

先の2冊では、マイケル・サンデル自身の主張が、どこか掴みきれなかったが、本書では意外なまでにストレートに、際限なき市場化を批判する立場を明確にしていて読みやすかった。

 

この三〇年のあいだに起こった決定的な変化は、強欲の高まりではなかった。そうではなく、市場と市場価値が、それらがなじまない生活領域へと拡大したことだったのだ。こうした状況に対処するには、強欲さをののしるだけではすまない。この社会において市場が演じる役割を考え直す必要がある。市場をあるべき場所にとどめておくことの意味について、公に議論する必要がある。この議論のために、市場の道徳的限界を考え抜く必要がある。お金で買うべきではないものが存在するかどうかを問う必要がある。

実際にこんなものまで?と思うものがすでにお金になっていることに、驚くばかり。MLBで選手がホームに生還するたびに、保険会社の宣伝文句を実況アナウンサーが言わなければならない契約だとか、バッターが打席に入って足場を掘るときには掘削工事会社の宣伝文句を言うとか。

幸い日本ではまだ冗談で済んでいるが、そこまで行ってしまうのだろうか。

 

 

 

 

100万ドルの血斗

ジョン・ウエイン演じる、大富豪で伝説の男、マッキャンドルの癖のあるキャラクターとボンボン息子たちとのやりとりは面白く、最後の決闘シーンもかなり緊迫感もあって、よかったのだが…。

以下、ネタバレあり。

 

ラストで犬が…!そして旧友の(はずの)ネイティブ・アメリカンのサムが!無残に殺されてしまう。そこまではまだ、許せても、生き残ったマッキャンドル家の人間達が笑顔で、さあ帰ろか!みたいなノリで幕切れだなんて。

後味が悪すぎる。さらに悪意なくやってるところがちょっとゾクっとしてしまう。

Oculus Quest

ここ数年で一番、衝撃的で感動した製品だった!

youtu.be

VRゴーグル一時期はまっていたが、可能性を感じることはできても、物足りなかった。

Oculus Questは発表時から興味あったけど「Facebookやしなぁ…」などと買う気にはなっていなかった。が、買った知人の話を聞いて興味をそそられ、Vader Immortalはやらないと、とようやく昨年11月の終わりに買った。

(その翌週あたりに、ホリデーセールでVader Immortal三部作バンドル販売されたのは結構ショックだったが…(笑))

まずチュートリアルの時点で本当に驚いた。VRゴーグルよりも没入感が遥かに上なのは予想通りだったが、バーチャルハンドが凄い。コントローラのボタン操作に応じて、バーチャル空間上にある手が動き、それでモノを掴んだり投げたり、引っ張ったりということが自然にできる。この自然さが予想以上で楽しい。

 

早速、Vader ImmortalをⅠからⅢまでやったが、これもまた凄かった。完全にスター・ウォーズの世界に自分がいる気分を味わえる!ダース・ベイダーが目の前に出てきた時の怖さも体験できる。Ⅰはライトセーバーだけだが、Ⅱでフォース、Ⅲでブラスターを扱えるようになって、楽しすぎる。

www.oculus.com

レビューでは、ボリュームが少なすぎるという指摘もあるけど、VRは疲れるのでこのくらいでちょうどよいと思う。また最初やったときは完全英語版で、ストーリーに絡む部分はなんとかわかるけど、ネタ的な部分は雰囲気しかつかめない。英語の勉強にもなるし、ええかと思ってたら、3月に多言語対応(日本語字幕も出る!)されてた!これで本当に皆にすすめられるゲームになった。

もう1回最初からやり直したいけど、他にも楽しんでいるゲームがあるのでもう少し後から。

 

UPS

UntitledNASの保護のために使っていたUPS、OMRONのBZ50Tのバッテリ(一度交換していた)が突然死んでしまった。

交換バッテリはdisconになっていて、同じOMRONでよい後継機がないか、探したが見つからず。

以前、会社で一番安いモデルを買って(UPSというカテゴリですらなかったけど)、結構酷かったので敬遠していたAPCで探してみると何とか許せるものがあったので購入。

 

良かった点:

・使っているNAS(QNAP TS-112)はUPS連動の自動シャットダウンに対応している。

・小さなディスプレイがあって、そこでバッテリの状態や負荷などが確認できる。

悪かった点:

・でかい!電源プラグが後ろにあるタイプなので、これまでのBZ50Tを置けていた場所に置けない…。で写真のように床置きになってしまった。

思えば、地震で?NASのHDDが死んだのを機に、重要なデータはクラウドサービスに移行していて、NASに入っているデータってそこまで重要じゃないのだった。

まあ、HDDレコーダ用のUPSがそろそろ死ぬと思うので、そちらに転用しようとは思っているけど(場所の問題で共用できてない)。

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QNAPの管理画面でUPSが認識されている

 

ワイルド・スピード/スーパー・コンボ

これまでも結構アホっぽいストーリーでも許せてきたのだけど、これは…厳しい。

 

わざとらしい二人の対立と協力、取ってつけたようなホブスのサモアの家族(要するに集団戦をやらせたかったために登場しただけ)とか、敵の目的が結局全然わからん(ウイルス本当に欲しいのか!?など)とか。

 

"TOKYO DRIFT"みたいな外伝的なものとしても、あれよりも観てられない感じがあった。次よほど頑張らないと、このシリーズ大丈夫か?と思う。

五人の軍隊

とりあえず、観た、というだけ。

突っ込む気すら出てこない、本当につまらない映画だった。

 

丹波哲郎演じる「サムライ」が意外に活躍するのは良かったけど、とにかくテンションが低い。ただ話の流れをすーっとなぞっただけのような。それで話も全然面白くないし。

序盤は特攻野郎Aチームっぽくてワクワクしたのに。