幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

男はつらいよ

男はつらいよ 寅次郎忘れな草

最重要人物であるリリー登場の本作、ようやくみれた(1周目はこれを見逃してテンションが下がって一度中断して、2周目はちょうどこの後の作品から再開したのだった)。 前半の二人に共通する流れ者の孤独を語るシーンは良かったが、終盤、リリーは同類だと思…

男はつらいよ お帰り寅さん

ようやく50作まできた(途中1作飛んでいるので、それをみてコンプリートだけど)。 満男と泉が結婚していないことはネタバレ的に知ってしまっていたので、本来あるべき世界(渥美清が死ななかった時のシリーズ完結)が狂ってしまったということを見てしまう…

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの恋 特別篇

第49作(1997年)、と言っても満男の思い出として「ハイビスカスの恋」を再構成した作品。あらためて、もう寅さんの新作はないのだと寂しい気持ちに。 八代亜紀のタイトル曲や、オーケストラで豪華になったBGMはどれも違和感があった。 営業として全国をまわ…

男はつらいよ 寅次郎紅の花

1995年、第48作。阪神淡路大震災の年だったか。偶然神戸にいた寅さんがボランティアに参加していて、テレビに偶然映る(現地を視察する村山首相とともに)という場面がある。 これが実質最後の作品なので、観る前から泣きそうな気分だった。 泉(後藤久美子…

男はつらいよ 拝啓車寅次郎様

1994年、第47作。 マドンナはかたせ梨乃。ただ最初からハードルは高すぎて、まさに淡い恋のまま終わってしまった感じ。 満男には牧瀬里穂で、今回の寅さんからの「くたびれたなんていうのは何十編も失恋した男の言う言葉なんだよ…(略)…燃えるような恋をし…

男はつらいよ 寅次郎の縁談

1993年、第46作。満男もとうとう就職だが、まさに就職氷河期で苦労している。 松坂慶子が2回目のマドンナを演じていて、また関西の人という設定で、本当に関西弁が残念。前作でも違和感があったので、違う地域にすればよかったのに。 今作は、寅さんだけでな…

男はつらいよ 寅次郎の青春

1992年、第45作。バブル崩壊の不景気が話題に。 やはり寅さんの恋愛話はメインにならず。風吹ジュン演じるマドンナ蝶子に対する寅さんの想いはよくわからず。 ただ、泉とバッタリ出会ったところで、コケて足が折れたかも…という咄嗟の演技?は以前もやった仮…

男はつらいよ 寅次郎の告白

1991年作品、第44作ということで残り6本。 なぜ吉田日出子?というのがよくわからなかった。昔は別として今は寅次郎にとってそこまでの魅力はなかった、という描かれ方で、すごい後味が悪かった。 満男と泉については青臭い話で、満男も寅さんのことがよくわ…

男はつらいよ 寅次郎の休日

1990年作品。満男は無事大学生になっていた。 今回のマドンナは泉(後藤久美子)の母親として前作から出ている夏木マリ。 久しぶりに寅さんの恋愛か?(博から「恋愛至上主義」と言われたのは笑った)と期待したが、早い段階からはぐらかして距離を置いてお…

男はつらいよ 寅次郎心の旅路

1989年作品。初の海外(ウィーン)ロケ!とまさにバブルやなぁ〜という感じ。 ただウィーンロケだと、その時代のことも考えるとやはり浅野ゆうことか浅野温子とかじゃないのか?さすがに3度目の竹下景子が演じるツアーガイドのマドンナ久美子はかなり違う気…

男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日

1988年・昭和63年末、昭和の最後に公開された作品。 サラダ記念日とのコラボ的な企画になっていた。 ストーリーは女医の真知子(三田佳子)には釣り合わない身と、結局逃亡してしまういつものパターン。真知子の姪の由紀(三田寛子)に残す言葉が、大学進学…

男はつらいよ 寅次郎物語

1987年作品。秋吉久美子がマドンナだが、物語のなかに嵌め込まれただけという印象が残念。秋吉久美子は好きな女優だったので、もっと秋吉久美子に合わせた作品だったらよかった。 全体的には、寅さんというよりも普通のいい話的な展開で、寅さんが善人すぎる…

男はつらいよ 知床慕情

1987年作品。三船敏郎がこのシリーズに出ていたとは意外。その恋愛エピソードの印象が残る。 マドンナとして2回目登場の竹下景子は、前回と比べると知床を捨てて東京に出たという設定もあってか、いかにも80年代風の髪型。 前回は寅さんが身を引く場面が切な…

男はつらいよ 幸福の青い鳥

1986年作品。自分が大学1回生の時か…。 マドンナの志穂美悦子が本当に懐かしい。この頃人気が出てたと思うが、長渕剛と結婚して、すっぱりと芸能界から姿を消したのだったか。 志穂美悦子や長渕剛のファッションが本当に、自分が大学生の頃のそれでなんか恥…

男はつらいよ 柴又より愛をこめて

マドンナ(栗原小巻)との出会いの旅のきっかけが、タコ社長の娘のあけみの家出だったり、少しパターンが違うところがあった。 振られた後、旅に出る時の様子をさくらの言葉で語らせるだけにして、それでおばちゃんやタコ社長が涙ぐむところはうまく切なさが…

男はつらいよ 寅次郎恋愛塾

マドンナは樋口可南子。恋敵?に平田満。やはり80年代ど真ん中という感じ(1985年作品)。 寅次郎の恋愛指南は「花も嵐も寅次郎」でうまくいかないに決まっているのだが(結果的にはうまくいく?)、やはり同じような展開になってて、新鮮味がなかった。

男はつらいよ 寅次郎真実一路

証券マン、株の話が出てきて、いよいよバブルに向かう時代(1984年作品)。 失踪する証券会社の課長を演じる米倉斉加年もそうだが(警官役の準レギュラーと思ってたが)、役者の使い回しは多いけど、マドンナまでとは… ということで、大原麗子がまたもマドン…

男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎

マドンナが中原理恵!(忘れていた)ということで(84年作品)、いよいよ自分の青春時代、こんな感じだったなぁとしみじみと思ってしまう。 とにかくマドンナが幸せになるだろう、というラストだったのはよかった。さくらを始めとするとらやの人々の温かさ、…

男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎

「あじさいの恋」もよかったが、本作は寅次郎が坊主になりすまして、博の父の3回忌(志村喬が亡くなってもう出演がないのは悲しい)に出てくるところなど、コントとしてもよくできていて、最初のなりすましの檀家の長門勇(古谷一行との横溝正史シリーズは好…

男はつらいよ 旅と女と寅次郎

マドンナが都はるみで、京はるみ(都はるみが最初使う予定だった芸名)という演歌歌手を演じるという、シリーズの中では異色作。 最初から可能性なんてなさそうで、今回は寅さんの大失恋はないか、と思ってたので、はるみに彼がいると聞いた寅さんのダメージ…

男はつらいよ 花も嵐も寅次郎

やはり寅さんが振られる話じゃないと…。最後のセリフで形的には振られたようなことにしたけど、これは違うかな。 マドンナ役の田中裕子がやはり印象的で、完全に主役のように。沢田研二は…いろいろと役に合っていなくて、もったいなかった。

男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋

前回からの寅さんの幸薄い女性へのダメな態度…。身を引くとかいう、かっこいい話じゃなくて、みているこちらが完全に引いてしまう。 いしだあゆみは前作の音無美紀子よりも断然幸薄さが出ていて、印象的だった。 そしてかがりの家の丹後(伊根町)の風景はギ…

男はつらいよ 寅次郎紙風船

これも結構好きな作品になった。 寅次郎の同業の兄貴分の常三郎から、自分が亡くなったら妻の光枝(音無美紀子)と結婚して欲しいと約束させられる寅次郎。 常三郎が亡くなった後、所帯を持つと言い出して就活を始めるなど、結婚する気満々なようだったが、…

男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎

歳が…というところで語るのも憚られるけど、「18歳」シリーズの再放送を高校か大学の頃みて、意地悪な敵役の松坂慶子にやられたこともあり、かなり贔屓目な感想になってしまう。 このシリーズのマイベスト3には入るのでは、というくらいよかった。 松坂慶子…

男はつらいよ 寅次郎かもめ歌

今回はいつものマドンナのような関係ではなく、寅さんはすみれ(伊藤蘭)の父親ポジション。 なのでいつものような見所がないのが物足りない。それでもすみれに幸せになれと言いながら去っていく寅次郎は渋かった。 1980年の作品だが、伊藤蘭がアルバイトす…

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花

リリーが出てくるので、いつものパターンじゃない。 寅さんのクソっぷりにイラッとさせられつつ、最後はマドンナの幸せを思って身を引く寅さんに同情してしまう、という展開がいつものパターン。 だが今回はリリーが幸せになる結末でもなく、リリーに同情し…

男はつらいよ 寅次郎春の夢

アメリカの寅さん、マイケルがマドンナか?というほど話の中心に座ってて、マドンナ(香川京子)はとにかく地味。娘の林寛子の方が目立ってた。 いつものパターン以上に、マイケルのマドンナ?がさくらだという展開が新鮮で、おもしろかった。

男はつらいよ 翔んでる寅次郎

桃井かおりが、桃井かおりのままにこの作品に溶け込んでいるのが面白かった。失恋した寅さんに仲人を頼むとか残酷で、その時のとらやの面々の表情も合わせて切ない場面だった。 布施明の歌からの展開は泣けた。

男はつらいよ 噂の寅次郎

久しぶりに面白かった。マドンナは大原麗子。登場したところから訳あり感を漂わせ、離婚の傷心、それがとらやで癒されていくところ、寅次郎への態度、それぞれの演技がよかった。 他にも志村喬が久しぶりに登場して全体的に重みを出し、泉ピン子はラストをほ…

男はつらいよ 寅次郎わが道を行く

自分の道(芸)か、結婚かで悩むマドンナ、木の実ナナが何か違う感じがしたのが惜しい。ステージを絡めて感動的な展開になっていたけどあまり入り込めず。 武田鉄矢も浮いてたかな…。