幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

野村克也「巨人軍論」

野村克也を好きな理由は、野球バカなところだ。とにかく野球をよくみてて、よく知ってて、これこそがプロなんだと感心することが多い。

あまりに惨めでファンをやめようかと真剣に考えるほどだった頃のヤクルトにやってきて(はじめは最悪だと思ったものだった)、無名の選手をうまく使いながら(飯田のコンバートはすごかったと思うし、球の速さを重視して石井一久を最初から大抜擢したのもすごかった)あれだけ強いチームにするまでの過程をみれたあの何年間かは本当に楽しかった。

こういう野球が大好きなプロの監督・選手が必死になってボールを追ったり、駆け引きしたりしているのをみるのがプロ野球の楽しみだと思う。

交流戦パリーグプレーオフWBCなどで昔に比べて巨人の存在が小さくなりつつあり、「巨人軍論」というのも今さらという気もする。それでも昔の巨人についての考察は興味深かった(V9時代は話でしか知らないので)。