幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

男はつらいよ お帰り寅さん

ようやく50作まできた(途中1作飛んでいるので、それをみてコンプリートだけど)。

満男と泉が結婚していないことはネタバレ的に知ってしまっていたので、本来あるべき世界(渥美清が死ななかった時のシリーズ完結)が狂ってしまったということを見てしまうのでは、という恐れがずっとあった。

が、満男には娘がいて、両親とくるま屋(やはりとらやだろうと思うけど)があった。そしてどこかに叔父さんである寅さんがいる。オープニングが桑田佳祐の歌なのと合わせて前半は思ったより明るい雰囲気でよかった。

それでも、リリーと泉が再会するシーンでまず泣く。そして結局のところ寅さんがいないという喪失感は拭えず、特にラストの歴代作品からマドンナの映像が出てきて、エンドロールで渥美清の語りと歌になるところなんかは泣かずにいられない。

もう寅さんの映画が見られなくなることがこんなに寂しいとは。

※泉の父親はオリジナルどおりに寺尾聰にやって欲しかった。