幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

町田康「湖畔の愛」

これは…町田康作品だとわかっていても、やはり怪作というしかないような一冊だった。

タイトルやホテルを舞台にしたオムニバス的な構成で、普通だったらちょっといい話が並ぶところ。

が、当然どこかおかしな客に(そもそもホテル側にも破天荒なスカ爺のようなのもいるし)、それらの客が背負っているめちゃくちゃな運命、それ故に展開するアホみたいなストーリー、となってしまう。

登場人物がどれもおもしろくて、ところどころ声を出して笑ってしまった。