幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

ロスト・イン・トランスレーション

この前の東京出張、実は続きがある。腕時計が10分遅れていたことに気づかず帰りの飛行機に乗り遅れたのだった。最終便だったので明日の朝一番の便で帰るしかない。突然自由な時間ができたけど、何をしよう?

目的がないままとりあえず地下鉄にのっていたら、たくさんの人の中にいるのに自分ひとりだけ東京をさまよっている気がして孤独感が募ってきた(すごく陳腐だ)。結局その日は夜中まで学生時代の先輩や後輩と飲んで楽しんだのだけれど…。

ロスト・イン・トランスレーション」をみて、そのとき感じた孤独感を思い出した。シャーロット(スカーレット・ヨハンソン)の場合は人生の目的もわからず、その孤独感はもっと大きいものだった。

「ゴースト・ワールド」以来スカーレット・ヨハンソンが大好きだったこともあって映画の中に入り込んでみれた。

地味な映画だけど、心にしんみりとくる切なさが心地よい。この孤独感におぼえのある人なら何か感じられる映画だと思う。