幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

UNLOVED

おもしろくない映画だった。無理せずに手の届くもので満足している主人公光子の前に現れる、多くのものを持っている男と何も持っていない男。それぞれ極端でわかりやすく、説教くさかった。誰をも必要としていないようにみえた光子が最後にどうなったのか、…

くるり「アンテナ」

(1)のイントロ、ギターの音にストリングがかぶるところだけで涙が出そうになった。キセルの「窓に地球」に対して感じた物足りなさがなんだったかがよくわかった。何の変哲もないギターやドラムの音。でもそこに、心揺さぶられる何かが確かに宿っている。(10)…

キセル「窓に地球」

ファーストアルバムはもうどこへも出ていけない閉塞した空間の中を漂う感じだった。個性はよく出ていたけどアルバム1枚聴くのはちょっとしんどかった。 それに比べるとこのサードアルバムはすごくポップになった。(2)なんかドラマとかの主題歌に使われてて…

picnic

岩井俊二という人はおそらく画になるシーンを最初に思い浮かべてから脚本を書いているのではないだろうか?塀の上をオズの魔法使いの一行のように歩く3人や、夕日をバックに飛び散る黒い羽根、それぞれのシーンは確かにうまく画になっていてるのだが、映画…

ZAZEN BOYS"ZAZEN BOYS"

かっこいい。ボーカルはラップやポエトリー・リーディングのようなものも多く、型にはまらず自由自在に言いたいことを言っているという感じがすごくよかった。「ゆるやかに騙されているこのカンジ」という歌詞が印象的な(2)やソニックユースっぽい(12)が特に…

第76回アカデミー賞授賞式

録画していたやつをようやくみれた。オープニングの金かけたビデオと、司会者の微妙なギャグを交えた挨拶が楽しみ。今年のビデオではロード・オブ・ザ・リングのパロディのところで、昨年の受賞スピーチでブッシュを厳しく非難したマイケル・ムーアが「戦争…

水森亜土「すきすきソングス」

今朝のめざましテレビで偶然このCDも紹介されてた。声だけきいていると年齢不詳だけど、テレビで見るとさすがにそれなりの歳にみえる。 ピチカートファイヴの小西康陽プロデュースで童謡がジャズっぽく料理されているのはおもしろい。(9)のjazzyな「おべんと…

たまには日記らしく

山陽道をとばして、ふたたび独りに。 車中でかけててあらためて気づく。加藤和彦トリビュートに入っている「日本の幸福」という曲。ぱぱぼっくすがカバーしているのだけど、ほんとに泣ける曲だ。「もしもあした雨がふっても ほほえみ忘れないように」の部分…

蛇にピアス

「蹴りたい背中」でも感じたように、物語として、毎日大量に生産されているものに比べてどうなのかと思ってしまった。もちろん両作品が今年の芥川賞受賞作だったことと、著者が若いために何か新しいものを期待してしまうからなのだけど。 「蹴りたい背中」の…

蹴りたい背中

社会に対して疎外感を抱く主人公ハツと、モデルのオリチャンに没頭することで自ら別の世界に生きている「にな川」が出て来る、何が満たされないというのでもないけどとにかく閉塞感に沈んでる子どものありきたりな話。 「上手に幼い」モデルのオリチャン(27…