幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

笑の大学

舞台版の方が圧倒的に面白い、というレビューが多いが、映画だけ観ても十分楽しめた。

稲垣吾郎が演じる作家のプロ根性と、それに感銘を受けて引き込まれていく役所広司演じる検閲官。

その二人の交流と、自身の仕事の意義を信じる作家と、迷いが感じられる検閲官という対比も良いのだが、やはり役所広司稲垣吾郎というのはバランスが悪いとは思った。

ときめきに死す

高校の頃からみたいと思いつつ、忘れていた作品。

ようやく観れた。とはいえ、やはり今となってはあの頃の森田芳光作品への憧れもなく、あの頃観ておくべきだった作品だと改めて思った。

沢田研二が何か惜しい気がした。当時は凄いキャストだと思った記憶があるのだが、その時代にハマったオーラのようなものがあったのだろうか。他の二人はよかった。

町田康「湖畔の愛」

これは…町田康作品だとわかっていても、やはり怪作というしかないような一冊だった。

タイトルやホテルを舞台にしたオムニバス的な構成で、普通だったらちょっといい話が並ぶところ。

が、当然どこかおかしな客に(そもそもホテル側にも破天荒なスカ爺のようなのもいるし)、それらの客が背負っているめちゃくちゃな運命、それ故に展開するアホみたいなストーリー、となってしまう。

登場人物がどれもおもしろくて、ところどころ声を出して笑ってしまった。

イースター・パレード

フレッド・アステアのダンスが楽しめる作品。ストーリーはあるようなないような。

ただ、ダンスだけではなく映像が華やかでカメラワークも当時(1948年)の作品にしては凝っていて、映画としても見所はあった。

男はつらいよ お帰り寅さん

ようやく50作まできた(途中1作飛んでいるので、それをみてコンプリートだけど)。

満男と泉が結婚していないことはネタバレ的に知ってしまっていたので、本来あるべき世界(渥美清が死ななかった時のシリーズ完結)が狂ってしまったということを見てしまうのでは、という恐れがずっとあった。

が、満男には娘がいて、両親とくるま屋(やはりとらやだろうと思うけど)があった。そしてどこかに叔父さんである寅さんがいる。オープニングが桑田佳祐の歌なのと合わせて前半は思ったより明るい雰囲気でよかった。

それでも、リリーと泉が再会するシーンでまず泣く。そして結局のところ寅さんがいないという喪失感は拭えず、特にラストの歴代作品からマドンナの映像が出てきて、エンドロールで渥美清の語りと歌になるところなんかは泣かずにいられない。

もう寅さんの映画が見られなくなることがこんなに寂しいとは。

※泉の父親はオリジナルどおりに寺尾聰にやって欲しかった。

ウエストワールド

本作を元に作られたテレビシリーズにハマっていたこともあって、是非みたいと思っていた作品。

マイケル・クライトンの作品だったとは知らず、そうわかってみるとジュラシック・パークと同じパターンだった。

ロボットの制御が効かなくなるところまでは、かなり面白かったし、テレビシリーズは結構オリジナルに忠実だったのだとわかる。

ただそこからは、ターミネーターっぽく殺人ロボットがひたすら追いかけてくるだけの話になってしまったのが残念。

テレビシリーズは、なぜロボットが反乱を起こしたのか、という部分を自我をテーマにして中二病的な解釈を盛り込んでいて、そこがやはり素晴らしいのだと思った。