幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

ビジネス

「THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法」

この手のことをテーマにした研修を受けたり、本を読んだりはしてきたので、あまり目新しいことはない。 時々、こういう本を読んでは、目指すべき姿が間違っていないか、それに向かって正しくやれているかを確認する、ということになる。 事例は、後付け的な…

藤本隆宏「現場主義の競争戦略」

2010年から2013年にかけての著者の講演録をもとにした「ものづくりの現場の視点から見た日本産業論」。 リーマンショック後の不況・円高、東日本大震災、テレビ産業不振といったその時々の状況から議論されていた「日本製造業への悲観論」に対する著者の主張…

堺屋太一「組織の盛衰」

前半は特に、組織のそもそもの目的やそれを果たすための構造(共同体組織と機能組織など)やトップ以下の主要ポジション(部門長、参謀、補佐役)と役割、さらに陥りやすい問題点などが、教科書的に整理されていて参考になった。 後半は、本書が発刊された19…

「経営パワーの危機」

時々こういう本を読んでおかないと、目の前のことだけしか見えなくなってしまう。 書いてあることはどれもよくわかるが、重要なのはそれを実現できるか。それも自分がやれるかどうか、ではなくて、組織としてやれるか、やれる組織を作れるか、ということ。 …

「リーダーシップの旅 見えないものを見る」

人にすすめられた本。 今まさに、読むべき本だった(いや、もう少し早く読んでおいてもよかった)。リーダーシップを旅に例える、それも「千の顔を持つ英雄」を念頭に置いていて、それだけでも勇気が湧いてくる。 もともと自分はマネジメントが弱いと思って…

「共感経営」

ちょっと後付け感が強すぎて、途中で読むのが疲れてしまった。「物語り」とあえて書く理由とか、言葉遊びのようで刺さらなかった。 ただ、成功事例の解説は後付けであっても、読むと気持ちが盛り上がった。

SHOE DOG 靴にすべてを。

NHKの番組でこの本をもとにしたドキュメンタリーをやっていて、すごく面白かったので。 前半は、少しファンタジー・自己陶酔っぽい描写に戸惑いながら(レイ・クロックの自伝と同じ雰囲気だ)も、正社員1号のジョンソンの狂気から目を離すことができず(絶対…

「みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史」

仕事で基幹システム関係の検討に関わったこともあるので、本書に書かれているような、アンチパターンは多く聞いた。ただ、やはり実例として書かれてある方がとても参考になる。もちろん、規模も事情も全然違うのだけど。 もっとドロドロとしたものはあったと…

戦略プロフェッショナル[増補改訂版]

予想してなかった異動で、9月から立場も事業内容も未経験の仕事をすることになった。 もちろん、この状況を楽しんではいるけど、やはりいろいろと難しいことはあって、そんな時にはこういう本を読んで心を熱くする。 とにかくいろいろと参考になる本。

ザ・会社改造 340人からグローバル1万人企業へ

「V字回復の経営」は10年前に読んで、心に火をつけられた。 シリーズ本があることは知っていたが、その「戦略プロフェッショナル」の増補改訂版が本書である。 ちょうど仕事が大きく変わって再び現場に挑むことになり、どうしていこうかと思っていたところだ…

ベン・ホロウィッツ ”WHO YOU ARE"

HARD THINGSほどの感動はなかったけど、望ましい企業文化を作ることはやはり重要だし、それでいて本当に難しい。 本書ではトゥーサン・ルーベルチュール、シャカ・サンゴール、武士道やチンギス・ハンといった例を中心にいかにして文化を作り上げるかについ…

「誰も語りたがらない 鉄道の裏面史」

信楽鉄道の事故原因は、大括りでまとめられたものは記憶にあったが、こういうことだったのか、と驚いた。 緊急時の安全装置をわざと作動させて、足元の不具合を回避するという、「仕組みの不具合を運用でなんとかする」ということをやっていたとは…。 こうい…

「現場力を鍛える」

「現場」という昔からあるものについて、その基本がまとめられている本。目新しいことが書いてあるわけではないし、聞いたことがある(それこそ新入社員研修とかで)ことばかりではある。 が、わかっていてもなかなかできないことが、まさに本書のテーマであ…

「ユニクロ帝国の光と影」

買ったまま放置してたが、「成功はゴミ箱の中に」に柳井正のあとがきなどがあったので、その流れでやっと読んだ。 文庫版の最後に加えられた新章(この本と文藝春秋をユニクロが訴えた裁判について加筆)を読むまでは「けなしつつ、実は褒めてる、うまい作り…

レイ・クロック「成功はゴミ箱の中に」

「戦略読書日記」で紹介されていたので。 マクドナルド(現在の世界的なハンバーガーチェーンとしての)創業者レイ・クロックの成功は、大局的な理論というよりは、本人が持つ直感や情熱、人を見出す力といったものに負うところが大きかったと読める。 なの…

「Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール」

リアリティ番組を思わせる展開で、ポール・グレアムはさしずめアメリカンアイドルのサイモンのよう(もっと優しい)。 そういえばAppleが一時期アプリ開発者のリアリティ番組っぽいのを作ってたな…。 PGをはじめとするYコンビネーターのパートナー達のアドバ…

山田英夫「異業種に学ぶビジネスモデル」

某セミナーで、著者の講演がおもしろかったので。 異なる業種間のビジネスモデルの類似性がよく整理されていて、またそのような取り組みを行うための組織や人材などについても(少しだけど)まとめられていて、参考になった。

戦略読書日記

おもしろかった。 読みたい本がたくさん出来たけど、入手できないものもあってもどかしい。 マクドナルド創業者のレイ・クロック「成功はゴミ箱の中に」、天正遣欧少年使節団を描いた若桑みどり「クアトロ・ラガッツィ」、古川ロッパ「昭和日記」あたりはか…

TRUST 世界最先端の企業はいかに〈信頼〉を攻略したか

ダークネットを支える信頼システムの部分は面白かったが、全体的にはいろんな本やニュースからの引用が多くて(それも知っていることが多かった)あまり得るものがなかった。

「OKR シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法」

OKRのことは、何かで読んだこともあって知っているつもりだったけど、今ひとつ良さがわかってなかった。 本書では、前半がストーリーになっていて、これがおもしろい。色々とわかりすぎるストーリーを楽しみながら、OKRがどう働くのかがよく理解できる。 OKR…

「ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階」

ここまで来たら、やはり3も読んでおかないとということで。 シリーズを通して言っていることは一貫していて、結局のところ「人」がすべてであって、適切なリーダーを始めとして正しい人をバスに乗せて、自分たちがやるべきことに集中して弾み車を愚直に回し…

「破天荒!!―サウスウエスト航空 驚愕の経営」

本当にこんなすごい会社があるのか!こんな会社を作りたい!と思えた。 クリスマスイブの夜に心臓手術を受けて間もないのに義妹に空港に車で連れてこられて放置された老人を助けた話、ロナルド・マクドナルド・ハウスでの白血病の少女との話など、読んでいて…

「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」

こちらがおもしろかったのでこの人の3部作?を全部読もう!と思って手に取った2冊目。 1冊目で描かれたUSJの復活劇にマーケティング理論の解説を被せたものだったが、1冊目の迫力に比べて理論は教科書をなぞったような内容で薄かった。それ自身がUSJの復活劇…

森岡毅「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?」

確かに、一時期USJって大丈夫か?という雰囲気があったと記憶している。それが今や電車に乗ると平日でもUSJの行き帰りの乗客をよく見かけるし、外国人観光客の多さも目立つようになっている。 ちらちらと雑誌などで、USJが危機を乗り越えたストーリを読んだ…

足立光「『劇薬』の仕事術」

マーケティングの部分は今の自分にはそれほど関係はない。 ただ、戦略をいかに組織として実行していくか、〜社内の了承を取り付け、関係部門や部下に腹落ちさせる〜、という部分はシンプルながら、とても参考になった。 また傷んでしまった会社組織を改革し…

ビジョナリー・カンパニー

「ビジョナリー・カンパニー2」は読んだから、こっちは読まなくていいと思ってた。 だが、これはこれで、古典と崇められるのも頷ける内容で、仕組みを作ること(「時を告げるのではなく、時計を作る」)の大切さと、それに必要なことが書かれてて、全て納得…

クレイトン・クリステンセン「イノベーション・オブ・ライフ」

クリステンセンと言えばやはり、「イノベーションのジレンマ」だろう。 思えば…と書きはじめて、念のため確認すると、あれ?この本が前職からの転職の背中を押したと思い込んでたけど、読んだのは転職した後だった。 ちょうど、それなりに今後のキャリアにつ…

「ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現」

人類の意識レベルが発展するにつれて、社会を支える組織制度も進化していく、現在は「達成型(オレンジ)」パラダイム」(ただその前の段階の「順応型(アンバー)」の日本企業も多い気はするけど)であるが、さらに「多元型(グリーン)」「進化型(ティー…

「プロフェッショナルマネジャー」

ファーストリテイリングの柳井会長の「経営者になるためのノート」(タイトルが恥ずかしかったのでブログに書いてなかった(^^;)は理論よりは、いかに実行してやり切るのか、という部分にフォーカスした本だった。まさに自分が悩んでいたところに対するヒン…

「東芝の悲劇」

野次馬的な立場と、他人事とは言い切れない今の業務の立場からとで読んだ。 ここまで歴代の社長のことを悪く書けるのもすごいし、それを裏付ける証言があるのもすごい。 別に読んだ本での分析でもあったが、役員まで出世する人間というのは仕事もできて人望…