幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

「破天荒!!―サウスウエスト航空 驚愕の経営」

本当にこんなすごい会社があるのか!こんな会社を作りたい!と思えた。

クリスマスイブの夜に心臓手術を受けて間もないのに義妹に空港に車で連れてこられて放置された老人を助けた話、ロナルド・マクドナルド・ハウスでの白血病の少女との話など、読んでいて泣けてしまう。

「愛」にこだわり、その信条を日々の業務で実践する社員たち、半ば宗教のようでもあるが、それを会社の成長に必要な利益とどのように両立できるのか。

結局のところ人材の採用と教育(とおそらく選別)システムがすごいのだと思う。以前読んだ「ティール組織」でも、そこが一番難しいだろうと思ったのだが、遥かに旧い形態の組織に勤めている身では理解できないものなのかもしれない…。

書籍自体への不満としては、同社の凄さを示すエピソードと、それは従業員を信じ愛情を示す経営陣をはじめとする会社の文化が生み出すもの、という主張がひたすら繰り返されていて、もう少し具体的な手法が知りたかった点。

ちなみに、本書は文体のせいか読むのが少ししんどくて、iPhoneKindleアプリで、iOSの読み上げ機能を使って読んだ(聞いた)。読み方は少し不自然だけど(ページの切れ目で切るのでそこがおかしい、あと本書には開くを聞くとしている誤植が何箇所かあって、?となる)、歩きながらでも読めるので、これはアリかも。