幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

「PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則」

参考になることがたくさん書かれていて、読むのは大変だったが本当に良い本だった。著者が記すPRINCIPLES「原則」は個人的なものから、会社としてのものまで多岐にわたる。

個人的なところでは、(一応自分で発見したつもりでいたのだけど(笑))まさに「螺旋を描きながら上昇していく」という概念が、他の理論等を引きながらより整理して説明されていて、改めて納得しまくりだった。

会社としては、組織として質の高い意思決定を行うための原則が、どれも参考になった。 この本、というか著者のレイ・ダリオがすごいと思うところは、その原則を人に叩き込むのではなく、ツールを使って客観的に誰でも利用できるようにしていること。これが本書と他のビジネス書とを決定的に分けているところだと思う。 レイ・ダリオは自らツールを作る、つまりプログラムを設計・開発していたようで、体系を整理し仕組みを作ること(ツールを作ってコンピュータに任せることは任せる)といった考え方に徹している。

今会社でやっている仕事は、始めた時にはソフトウエア開発からは程遠いと思っていたことなのだが、やっている内にその考え方や経験を使える部分は少なくないと感じていたところだった。本書を読んで、その理由とか今後に活かしていくヒントがたくさん得られた気がする。

本書に書かれてあるとおり、彼はそのツールを公開しているのだが、International版は今年の終わりになる(現在はUSだけ)とのことで、待ち遠しい。