幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

PKディック

「変数人間」

どんな作品が入ってるかあまりチェックせずに読み始め、前半は軽い小作品が続いてややガッカリだった。 それが後半の超能力世界、ペイチェック(そういえば映画化されてた)、変数人間はどれもおもしろかった。 特に超能力世界はXメンやHEROESっぽくて好き。

「ユービック」

ディックの得意とする現実崩壊路線が炸裂しているのだから、おもしろくないわけない。 最初こそ設定や登場人物を理解するまで時間がかかって、やや読むのがしんどかったが、途中からは先が気になって仕方なかった。 欲を言えば、もう少し各登場人物の内面や…

「トータル・リコール ディック短篇傑作選」

短篇集だが、特におもしろかったのは「マイノリティ・レポート」。 映画はみたけど、あまり印象に残っていなかったのだが、原作はこんなにおもしろかったとは。 謎解きとSF要素がうまくあわさってて楽しい。 「トータル・リコール」は映画は好きだったので、…

「流れよわが涙、と警官は言った」

Kindleでやたらセールになっていたこともあって、ディックばかりを読んでいるのだが、ハードなSF系という以前抱いていたイメージはあまりない。 本作も、主人公が突然自分が存在しない世界に迷い込んでしまい早い展開でページが進むのだが、このカラクリ自体…

「時は乱れて」

何気ないことから、現実と信じていたものが崩れていく感覚は大好きなので、おもしろかった。 以下、ネタバレあり。 ただ、レイグルが新聞コンテストに勝ち続けているというのは、そもそも普通の状況ではなかった。 ルナティック(月の植民者)と地球との戦争…

「高い城の男」

日本とドイツ、イタリアが第二次世界大戦に勝った世界が舞台。時代は現代であり、空想の世界ということ以外はSFっぽくない。 以下、ネタバレあり。 その世界でイギリス・アメリカが勝った世界を描いた本(ドイツ圏では発禁となる)が出てくる。これが我々の…

「ヴァリス」

間違いなく問題作だった。 以下、ネタバレあり。 読み終えた時、というより「補遺」が出てきて物語が終わったのだと気づき、「補遺」がオチになっていないとわかった時、唖然とした後ニヤニヤとなってしまった。 キリスト教圏の人(神学に詳しい人?)からし…

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」

ブレード・ランナーは好きな映画で、これが原作でかつ誰もが読んでいて当然というほど有名な作品と知ってて、今まで読んでなかった。 映画とはかなり違うけど、おもしろかったし(原作の方が好き)もっと早く読んでおくべきだった。高校の頃読んでた当時の日…