幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

「ヴァリス」

ヴァリス〔新訳版〕間違いなく問題作だった。 以下、ネタバレあり。 読み終えた時、というより「補遺」が出てきて物語が終わったのだと気づき、「補遺」がオチになっていないとわかった時、唖然とした後ニヤニヤとなってしまった。 キリスト教圏の人(神学に詳しい人?)からしたら違うのかもしれないけど、解説なしにいろんな言葉と妄想的な論理が語られ、完全にイッてしまった人の話としてやけにリアルな感じがすると思った。 途中でディック本人のことを書いているとわかったときから、本当にヤバいのでは?という予感はあったけど、本当に彼は帰ってこなかったのだ…。 難易度高すぎる1冊だった。 いや、こういう妄想は大好きだけど、それだったら人の妄想を読むより自分で妄想するほうが好きだ。