幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

「三体X 観想之宙」

三体の著者によるものではない、続編というかスピンオフ。

著者も好意的に評価していて、協力もしたとか、評判も高かったので期待したのだが、中学生の妄想を読まされた気になってしまい、がっかり。

当時ファンの一人が作った二次創作という目で見ればもちろんよくできているし面白い部分もある。ただ、油断するとヌルいラブコメ風の陳腐な展開に持っていこうとするところが全く受け入れられない。

それに「歌い手」の世界など人智を超えた存在が登場するところが良かったのに、それらが類型的で想像力の欠如した描写になっていて、本当に興醒め。

もちろん、本当に人智を超えてたら読んでも面白くなくなるのだろうけど、もう少し何とかならんかったのか、と思う。