幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム

David Bowieは"Ziggy Stardust"と"Hunky Dory"をとにかくよく聴いたが、全ての時代を追ったわけではなかった。

この映画では本人のインタビューと映像で各時代の変化を追っている。真の自分を出さず常に新たな自分像を作りだして演じてきたこと、アメリカ、ベルリン時代、音楽以外の分野への取り組み、そして最後は自分の人生と向き合い、幸せと感じる境地に達した、という構成が良かった。

自分のベスト曲のボウイ20代の作品、"Rock 'n' Roll Suicide"が歳をとったことを語る場面の頭出しに使われているところは、一番好きなところ。そして本当のラストのラストでやっと流れる"Changes"も、どちらも自身の将来を暗示しているような歌詞なのがすごい。

ラスト近くの言葉(出典不明だけど)は自分も心に刻んでおきたい。

少し深く潜って、もし足が底につかなければ心躍る何かができる場所だ