幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

2017-01-01から1年間の記事一覧

「清原和博への告白 甲子園13本塁打の真実」

ひねくれた当時最弱のスワローズファンの高校生だったので、PL学園、中でも同い年のKKコンビは大嫌いだった。 PL学園を倒してくれそうな学校をとにかく応援してたし、取手二や伊野商がPLに勝った試合は今でもよく憶えている。 しかし桑田が巨人へ、そして巨…

赤い靴

たまたま長女が赤い靴の童話が大好きだったこともあって、みたのだが、なかなかすごい映画だった。 1948年の時点で、エンターテインメント一色でなく芸術と狂気の関係を描いていて、それでも予算をかけてしっかりと作られた映画があったことに驚いた。ハリウ…

アントマン

アントマンなんてミクロイドエース(古っ!)のパクリちゃうの?などと全く関心もなかったのだが、これがMCUフェーズ2の最後を飾る作品だとのことでみないわけにはいかない。 それにそもそもアントマンは由緒正しいマーベルヒーローだったようだし。 内容は…

「ジョナサン・アイブ」

Apple贔屓としては当然、ジョニー・アイブってすごいらしいやん、と知ってはいたけど、こんなにすごい奴だったとは知らなかった。 確かにiPhoneやMacBook Airなどのビデオで製造工程のイノベーションを語っていたけど、実際に深くそこまで関わっていたとは思…

村上春樹「ロング・グッドバイ」

「長いお別れ」は12年ほど前に読んでから、何度か読み返していたが、この新訳版を読んでもほとんど違いがわからなかった。あまり細部まで読み込んでいなかったのだろうか…。 逆に言えば雰囲気は旧訳版とほぼ同じで、やはりこの雰囲気とストーリーが好きな作…

城山三郎「官僚たちの夏」

まずまずおもしろかっったけど、やはり「落日燃ゆ」と同じイライラが募ってしまった。「雑だ」ということを美学のように押し出して、細かいことにこだわらないのはいいが、結局それが自分の理想の実現の妨げになってしまう。 本人はそれで良いかもしれないが…

ダウントンアビー

NHKで放送されていたドラマをやっとみ終わった。 もともとこのドラマを知ったのは「ママと恋に落ちるまで」がきっかけで、主人公達がイギリス貴族の使用人達のドロドロなドラマにハマるというエピソードがあり、そのドラマがこれだったのだ。 基本、イギリス…

Fire 7 タブレット

7月のAmazonのセールで3,480円になってたので、つい買ってしまった。 家にiPadは2台あるけど(1台は初代なのでほぼ使ってない)、家族共有なので持ち出すタブレットの使い勝手を試したかったというのもあった。 カバンに入れるのでやはりカバーは必要という…

ジャック・リーチャー:Never Go Back

前作「アウトロー」に比べると話が単純すぎな気もしたけど、こちらもよかった。 このシリーズ、派手なCGやスケールの大きな犯罪組織というものとは違う、まさに暗闘というものが繰り広げられるところが好きだ。 IMDbのレビューで70年代のB級映画のようだと書…

「〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則」

書いてあること自体は、関連する業界にいる立場からすると目新しいことはない。けど、この手の本はたまに読んで気分を高揚させないと。 最終章はまさに、そういった高揚感を味あわせてくれた(以下、引用)。 われわれは、すべての人類とすべてのマシンがし…

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

MCUフェーズ2制覇を目指して。 まずまずおもしろかったが、CGはちょっとチープにみえたのは残念(慣れてきて粗が目につくようになってしまったのかも)。 本作では改めてアベンジャーズメンバーがそれぞれめんどくさいのがよくわかる。アベンジャーズ内の緊…

トランスフォーマー/ロストエイジ

編集を忘れたのか、放棄したのか、この無駄な長さは何なのか? 中国資本が入ったことで、中国市場向けに超大作ということにしたかったのか? CIA(の一部)が悪者に描かれる一方で中国軍が香港を守る!とか、裏でどういう駆け引きがあったのか、勘ぐってしま…

エクス・マキナ

テーマや展開はオーソドックスなものだったけど、美しい映像、緊張感を高める音楽がとてもよかった。 以下、ネタバレあり。 中でも主人公が自分の腕を切る場面の緊張感はすごかった。 血が流れ出る描写そのものの怖さではない恐怖感があった。 細かいところ…

ジェイソン・ボーン

ジェイソン・ボーンシリーズは好きだったので、それなりに楽しみにみたのだが、あまりにつまらなくて驚いた。 007やミッション・インポッシブル、ワイルドスピードシリーズに比べて見劣りするアクション。かといってストーリーが凝っているわけでもなく(だ…

ジャズ大名

1986年、確かにこの頃の邦画ってこういうシュールなのが多かったが(森田芳光とかの映画も)、今みるとかなり変。 このタイトルと導入部、そしてシュールな雰囲気からもうラストの展開は読めるし、それ目当てで途中の退屈なところも我慢してみて、見事に報わ…

「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気

小学から中学の頃にかけて、テレビでよくみてた「宇宙戦艦ヤマト」。そのくらいの歳でも、作品が回を重ねるたびに迷走していることは感じてたが、裏側がこんなだったとは全く想像できない。 ただ本書がすごいのは、その裏側に関心を持って読み始めたにも関わ…

スター・トレック BEYOND

リブートシリーズの中では一番つまらなかった。 もちろん、おもしろい部分はたくさんあったのだけど(ゲスト?キャラクターのジェイラもよかった)、全体としてみるとあまりに見飽きた展開ばかり。いい加減、都合よく何か一つのボタンで全ての敵が滅ぶみたい…

ル・マン ~レースに懸ける男たち~

2015年のル・マン24時間レースのドキュメンタリー番組。6エピソードから構成されている。 高校生の頃、おそらく小学生の頃のスーパーカーブームの影響か、自動車レースが大好きで、特にWEC、それもル・マンが好きだった。当時は地上波で一部中継もあったし、…

ジャージー・ボーイズ

実話にもとづくミュージカルをベースにした作品。 以下、ネタバレあり。 フランキーが自らの半生を振り返って最高の時という場面を表したラストシーンはすごくよかった。けどクリント・イーストウッドがやる作品ではないのでは?という疑問は拭えず。 そして…

VRゴーグル

VRコンテンツが結構あることと、VRゴーグルは安い製品もたくさんあることに気がついて、買ってみることにした。 最初に買ったのは見た目しっかりしたプラスチックの製品。1,000円ちょっとのわりにピント調整機能も付いてて、これで十分という感じ。VRコンテ…

ワイルド・スピード SKY MISSION

展開はどんどんシンプルにワンパターンでわかりやすく、アクションはどんどん派手に、とバカっぽさ(褒めてる)が間違いなくパワーアップしてる。 そんなアホな!というシーンばかりだけど、圧倒されてしまった。 続編がまだあるけど、これ以上なんてあるの…

「大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した」

一般教養として、単純な興味から読んでみたのだが、思った以上におもしろかった。 よりハードルを低く、万人ウケする方向へ変容した宗派が、結果として多くの信者を獲得して生き残ってきた様子がよくわかる。 「よりスピーディーに悟りを開ける方向」という…

トップ・ハット

「カイロの紫のバラ」のネタバレあり。 「カイロの紫のバラ」のラストでミア・ファロー演じるセシリアが観ていた映画。 このラスト、泣いていたセシリアが、このトップ・ハットのダンスシーンを観ながら映画に没頭して行く様子をどう解釈すべきかがわからな…

アベンジャーズ

これでMCUフェーズ1制覇! マーベルヒーローが大集合して宇宙からの侵略者相手に暴れまくる、という単純な話ではあるけど、スカッとみれておもしろい。 何よりハルクの暴れっぷりがすごかった。みる前は、一番使えんやつやろう…などと思っていて申し訳ないく…

ヒア アフター

死と死後の世界を扱った作品は、評価が難しい。 唯一よいと思ったところはそれらを、ただの泣かせるための道具に感じさせていない点だろうか。 クリント・イーストウッドが真面目に死について考えて作ったように感じた。 ただ、クリント・イーストウッド監督…

「いつも、気づけば神宮に」

軽い気持ちで手に取ったのに、いきなり最初の「かすみ草の系譜」、1992/10/10の甲子園の試合で故大杉氏が広沢選手に乗り移って打ったかのようなホームランの話に泣く。 この試合は土曜でテレビでも見てたし、当時新聞や雑誌もいろいろ読んだけど、レフトスタ…

ダニエル・カーネマン 「ファスト&スロー(上)」

システム1とシステム2についての説明が中心の前半は間違いなく面白い。 省エネ・高速だけど雑なシステム1と、緻密で高機能だけど、エネルギーを食うし遅いために極力働きたくない怠惰なシステム2。後から示される多種多様なバイアスはほぼシステム1が要因と…

フィニアスとファーブ/ザ・ムービー

スターウォーズ大作戦以来、フィニアスとファーブに完全にハマってしまった。 D Lifeで放送されているのはほとんどみた。もっと日本で人気が出てもいいのに…。 本作は映画とはいえ、スターウォーズとは違ってあくまで通常のTVエピソードの拡大版的なものだっ…

キャスト・アウェイ

FedExの宣伝とトム・ハンクスのプロモーションフィルム的な作りの映画。だけどFedExは一銭も払ってないとのことで、意外。 以下、ネタばれあり。 無人島でのサバイバルが中心の映画かと思ったけど、半分程度で、残りは浦島太郎的な境遇に置かれた主人公の痛…

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

そもそもマーベルの映画だとも思ってなくてノーマークだったが、マーベル・シネマティック・ユニバース(毎度忘れて検索してる)制覇のためにと義務感からみた。 予想以上にめちゃくちゃで、めちゃくちゃおもしろかった! 70〜80年代ロックがフィーチャーさ…