幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

トップ・ハット

カイロの紫のバラ」のネタバレあり。 「カイロの紫のバラ」のラストでミア・ファロー演じるセシリアが観ていた映画。 このラスト、泣いていたセシリアが、このトップ・ハットのダンスシーンを観ながら映画に没頭して行く様子をどう解釈すべきかがわからなかった。 ハッピーエンドでないことは確かにしても、厳しい現実から束の間の現実逃避をしているセシリアを意地悪に描いたものなのか、辛い状況でも生きる力を与えられる映画の素晴らしさを描いたものなのか。 これはもう、トップ・ハットをみてみないとウディ・アレンの真意には近づけないと思って本作を観たのだった。 で、本作だが、ドタバタなコメディだけど楽しいし、ダンスシーンは曲もよくて見入ってしまう。 みおわった後、楽しくて幸せな気分になれる映画だった。 つまり、セシリアはどんなに辛くても、素晴らしい映画と出会いながら前向きに生きていく、という結末だったのだ! 少なくとも僕はそう思えた。