幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

「高い城の男」

高い城の男日本とドイツ、イタリアが第二次世界大戦に勝った世界が舞台。時代は現代であり、空想の世界ということ以外はSFっぽくない。 以下、ネタバレあり。 その世界でイギリス・アメリカが勝った世界を描いた本(ドイツ圏では発禁となる)が出てくる。これが我々の世界を描いたのかと思うと、これも少し違う。 パラレルワールドもので、何かのカラクリが明かされるのかと思って読み進めると…その期待は裏切られる。 それでも、我々からみた虚構の世界が秩序正しく存在する前半から、いろいろなものが壊れていく終盤へ向かっていくところはおもしろいし、読ませる内容だった。 TVドラマ化されるとのことで、そちらもみてみたい。