幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

「自叙伝 ジャン=リュック・ピカード」

全くの偶然で見つけた本だったが、これを読まない人生は考えられない(笑)と思うほど楽しめた。 本書は、スタートレックネクストジェネレーション(TNG)の主人公であるジャン=リュック・ピカードが書いた自叙伝というフィクションなのだが、著者はスタートレックシリーズのファンでもありライターでもあるので、「らしさ」とファンサービス(若干気前良すぎな気もするが)をうまく両立させている。 中でもピカードの父と兄との確執はピカードという人物形成に大きな影響を与えたことがわかるし、テレビのエピソードで兄と和解することの背景に深みが加わって、感動的だった。 その他、ガイナンを始めとするエンタープライズの各クルーとの出会いや、テレビでちょくちょく出てくるピカードの旧知の人たちとのエピソードも面白い。後者については、ピカードがロキュータスになって彼らと戦ったことの辛さがより理解できた。 ただ、TNGを全話みたのはだいぶ前だし、かなり忘れているところもあって、改めてこの本を読みながらじっくりと時間をかけてまた全話みてみたい。