幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

「ユニクロ帝国の光と影」

買ったまま放置してたが、「成功はゴミ箱の中に」柳井正のあとがきなどがあったので、その流れでやっと読んだ。

文庫版の最後に加えられた新章(この本と文藝春秋ユニクロが訴えた裁判について加筆)を読むまでは「けなしつつ、実は褒めてる、うまい作りの宣伝本か」とまで思った。いや、もちろん自分はブラック企業を容認する気は全くないけど、ユニクロの企業としての努力(裏返すと厳しい事業環境にある)がよくわかる。

が、訴訟が全てを台無しにしてる。2011年当時、まだユニクロはブラックというイメージではなかったからダメージが大きいと判断したのか?

ただ、サービス残業が実際にあったのは明らか(と思えるが)なのに、あえて訴訟するというのは、恫喝なのか(逆にイメージ悪いだろう)、あるいは本当にサービス残業はないと柳井氏は信じたのか(まさに裸の王様であることを露呈するだけ)、よくわからない…。