幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

ボウリング・フォー・コロンバイン

思っていたよりも深いところまで切り込んだ内容だった。人々に恐怖を与えて利益を得ているものの方にもっと絞り込んでもよかったのでは、とも思った。

黒人を凶悪犯罪を起こす怖い存在として意図的に描写しているのではないか、かわりに「企業コップス」という番組を作っては?というマイケル・ムーアの提案に対して、「コップス」という番組のプロデューサが以下のように真面目に答えるシーンは笑える半面、すごく不気味だった。

「85ドル入りの財布を盗んだ男を乱暴に扱う」

「それと同じように貧しいものから8500万ドルを盗んだ男も扱うなら喜んで撮影する」

「だが実際は、8500万ドルを盗んだ男の扱いはまるで市会議員でも扱うように丁重だ」

「それでは番組にならない」

「シャツを破かれたり、警官に携帯電話を投げつけたり、窓をブチ破るならいい」