幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

戦場のピアニスト

こういった残虐なことが行われたこと、似たようなことが繰り返されていることに心が痛んで、映画として評価することはできなかった。

自衛隊派遣や憲法9条改正の議論をみていても、どうやったらこの世から戦争をなくすことができるのかということはまったく議論されず、目の前にある戦争に対してどうするかということだけの議論になっている。

ただ世界平和と言っているだけでは、非現実的だと論理で武装してくる相手に勝てないとも思う。けれどその、決してわかりやすいとはいえない論理につきあっているうちに、「どっちの戦争がいい?」というような選択を迫られていくような気がする。戦争というのはどんな大義があろうとも多くの人を不幸にするだけ、というシンプルな主張にもっとこだわってもいいのではないだろうか。