幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

二十世紀を読む

対談形式なので読みやすかった。歴史に詳しかったらもっとおもしろかったと思う。

印象に残ったのは「近代日本と日蓮宗」。日蓮主義というものが戦前の日本を動かしていたというのはまったく知らなかったことだけに興味深かったのと、宗教がらみの政党が与党となっている今の怖さも感じた。

この中に出て来る「商人的なもの」「農民武士的なもの」軸と「親鸞的なもの」「日蓮的なもの」軸による4象限の分類はおもしろかった。

僕は自分も含めて「商人的-親鸞的」の第二象限の「逆説的無常観」(世の中がどうせ無常だから、世界の全体像は見えないから、今日この場所で、個人として主体的に生きよう)が普通の大人のいる場所かと思っていたのだけど、それは独特の世界でおかしな思想の持ち主なんだそうだ。

日本人のマジョリティは「農民武士的-親鸞的」の第一象限で「自己主張をあまり強くすると問題が起こるだけだから、そこそこにやろう。」らしい。確かに僕も純粋に第二象限にいるというよりはだいぶこちらも混じってる気がする…。

あとは「サッカーは英国の血を荒らす」で紹介されている「フーリガン戦記」はかなりおもしろそうなので、今度読んでみようと思った。