ちょっぴり泣けて、心が暖まった。
映画館を出て寒空の下を歩きながらすがすがしい気分になれた。
シンプルだけどうまい映画だ。
いつの間にか日本は、誰かが死んだり生き返ったりしないと泣かせられないへたくそな本や映画ばかりになってしまった(あ、少し前は「いっぱいのかけそば」みたいなド惨め路線だったか)。こういう泣かせ方をしてくれる映画が新鮮に思えた。
キャサリン・ゼタ・ジョーンズも今まで見た中では一番よいと思えた。
コラテラルに続いてこの映画もJazzだった。
以下ネタバレ。
ラストはもうちょっとはしょっても良かったと思う。何といっても「後ろを向け」のシーンがクライマックスだと思うので、その後がだらだら続いたために、あのシーンの余韻がちょっと薄れたようで惜しかった。
あと、Jazzに対する思い入れみたいなのがほとんど描かれてなくてあの缶の秘密はやや唐突に思えた。