幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

あやふやな記憶

高校の同窓会報をなにげなくみてたら、訃報欄にのっている名前に目がとまった。知ってる女の先輩の名前に思えたからだ。びっくりしてみなおしてみるとその先輩と学年が別で、ちがったようだ。 ほっとしたけど、ではその先輩の名前は何だったっけ?と気になって今度は古い名簿をめくってみた。うちの高校は1年から3年までを縦に組み合わせて団をつくって体育祭をやるのだが、その先輩とはそのときに同じ班(さらに出し物が4つあって団をグループに分ける)だった。かろうじておぼえていた珍しい名前の人をみつけてクラスがわかって、候補はあがったが他の人と混ざってしまって確実には思い出せなかった。 そうやっていろいろ考えているうちに今度は、体育祭の時以来会ってないと思ってたのが、卒業した後ばったり出会ったりした記憶も甦ってきた。もっとはっきり記憶があると思ってた高校・大学時代もすでにそういうあやふやな記憶の領域に入ってたのか…。歳とったと痛感。 日曜日に前の会社の同じ職場だった人をみかけた。とっさに名前がでてこなくて(むこうが気づいてたらかなりあせったろう)、結局10分くらい悩み続けてやっと思い出せた。単に何でも忘れつつあるのか、転職していっきにたくさんの新しい名前が入ってきたせいなのか。 もう一つ、ここを読んでいて思い出したのが、高校時代に僕が死んだらこれをきいてほしい、なんて勝手に言ってた曲があったこと。Beatlesの"I'll follow the sun"という曲だ。歌詞が泣ける。転職する時に思い浮かんでもよさそうなのに、あのときはサムライばかりが頭をまわった。
One day, you'll look
To see I've gone
But tomorrow may rain, so
I'll follow the sun