ミュンヘン事件のテロリスト側視点の映画だと思ってたのだが、イスラエル側視点の映画だった。
この時点で何となくどういう映画か予測できてしまって、はたしてそのとおりにラストまで進んでしまった。
もちろん主人公たちの葛藤はじわじわとうまく描けていて、映画としてはよくできてると思う。
けれど(たぶん)興行面も含めて映画として成立させるために、それがお約束みたいに思えてしまったのが残念。
家族を守るためのことがいつの間にか国や民族を守るためになり、国はいろんな人々の思惑が重なって別の何かになってしまっていて、国を守ることが本当に家族を守ることになるのかわからなくなる。
そういったバカバカしさついては共感できるのだが、映画としての感想となると難しい。