幻覚ギター

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「日本の歴史をよみなおす」

日本の歴史をよみなおす (全) (ちくま学芸文庫)友人にすすめられて読んだ。 自分自身歴史には疎いのだが、本書で指摘されている通り中世の日本の地方は農業中心だというイメージは持ってた。本書では、そういう農業を中心とした「農本主義」と、海運などを駆使した商業・金融との二つの流れがあり、むしろもともとは後者の方が盛んだったという主張を展開していておもしろい。 ただ以下のような主張は、現代のサラリーマンをみていると賛同できず、そういう人は少数だったのでは?と思ってしまうけど。
そもそも武力、暴力で威嚇して農民を土地に緊縛するという程度の装置で、さきほどのように多様な生業に従事し、しかも、したたかで、担当高度な知恵を持つ百姓を支配できると考えるのは、あまりにも単純すぎる考え方ではないでしょうか。このことが非常にはっきりしてきたと私は思います。