幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション

ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション [SPE BEST] [DVD]これをみる前に、原作の本の書評をチラチラみてて、あまりの評判の悪さに期待値がグンと下げられたのがよかったのかもしれない。 以下、ネタバレあり。 映画のレビューも含めて不満を持っている観客が望む、エンターテインメント寄りにした爽快感溢れるラストを描くことは難しくなかったと思う。カットニスが反乱軍の先頭に立ってスノー大統領率いる精鋭部隊を苦労の末打ち破り(もちろんカットニスの弓アクションで敵を倒しまくる!)、家族や仲間とともに新しい世界を創り上げる。そんなラストだったら評価ももっと高かったと思う。 けれど、原作者が描きたかったのはまさにそういうエンターテインメントのためなら人が殺し合うことも楽しんでしまう、今の世の中に対する警鐘なのだと思う(もちろん現実でない前提と今は言えてるけど、事故や殺人などのニュースもエンターテインメントに近づきつつある状況への懸念はもっともなことだと思う)。 その想いを活かしながら、4部作のラストを飾る映画として成立させることとの両立はギリギリできたのでは? ちょっと甘い評価かもしれないけど…