幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

平野啓一郎「ある男」

「ある男」の数奇な運命を軸にしたストーリーに引き込まれ、その過程で今の日本の問題が描き出されていく。

ただ、そんな浅い話にとどまらず、著者のライフワーク的な人間のアイデンティティとは何か?という根本的な問いに対して、その人の過去という切り口から迫っていく。

読むこと自体も楽しく、ストーリーも面白かった。
テーマについても、自分でもいろいろと語りたくなるけど、まだ考えがまとまらない。