幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

K-19

冷戦時代、ソ連原子力潜水艦K-19の艦内で冷却水が漏れる事故が起こる。原子炉の爆発により米ソ間の緊張が一気に高まる可能性もある中、前艦長と現艦長、二人の艦長が激しく対立する。実話を元にした映画。

最初、ハリソン・フォードが功名心にはやる無能な艦長のようで乗組員が彼にふりまわされる。乗組員は前艦長を慕い、現在の艦長であるハリソン・フォードに不満を募らせ、新旧艦長は何かにつけ対立する…。この光景、潜水艦の中じゃなくてもそこらへんの職場でみられそうでとても他人事とは思えなかった。

それだけに後の展開はよかったしラストも感動した。ただ、国や軍隊(企業だってそうだ)、所詮人間が作ったものにすぎない組織というものが人間ひとりでは太刀打ちできないほど巨大な力をもってその命を奪っていくのは本当に怖いと思った。