幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

ジョンQ

息子の病気が心臓移植でしか助からないものだが、必要な費用が保険会社からも払ってもらえず、息子の死を待つしかない状態に追い込まれた父親(デンゼル・ワシントン)。父親は人質をとって病院に立てこもり息子の手術を要求する。

途中から泣きポイントの連続だった。子供のためなら気の狂ったようなことでもやってしまう親の愛情と、それに感動して力になろうとする人々。都合よく作られた映画だとわかっていても泣いてしまった。

甘いばかりの映画になりがちな中で、中継で感動を盛り上げながらも最後まで局と自分の人気しか考えていなかったキャスターなどの存在が、世の中が愛と感動だけで動くわけではない部分も示していたと思う。

医療の最先端技術が突出していく一方で、それを享受できる人は一部の富裕層だけということになってくると、こういう事件は現実にも起こりそうな気がする。

キャストの中では院長役のアン・ヘッシュが印象に残った(アリーmyラブのときは役のせいかあまり好きではなかったけど)。

それにしてもアメリカの保険制度、これをネタに何本の映画が作られたことだろう…?