マックスがとんでもない客を乗せたことに強烈に気づかされるシーンまでは完璧だった。音楽や夜の風景描写が渋くて、今後の展開への期待もあってぞくぞくきた。トム・クルーズもジェイミー・フォックスもよかった。
ただ、終盤ハリウッド映画のお約束とでもいう場面が出てきたのが残念だった。ラストも印象的だっただけに、あそこだけが何だかすごくもったいないと思った。
ハリウッド映画のパターンを守りながらどれだけ自分の好きなことがやれるか、ということにあえて挑戦したのだとしたらよくできた映画だと思う。けれど、あれなしで作ったらどうなっていたのか、というのもすごくみてみたい。