幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

半落ち

泣けるのだけど、生きること死ぬことの重さみたいなものを感じて安易には泣けないところに好感がもてた。

ただその重みの正体というか、ではなぜ生きているのか?というところへの踏み込みは浅くて、生死の絡んだ美談、みたいにみえてしまったのが惜しい。やっぱり原作を読んでみないといけないのかも。

寺尾聡よりは柴田恭平の方が存在感があって、多く登場した前半はすごい緊張感があった。あと吉岡秀隆演じる裁判官が、自らの父との関係を否定されまいとして梶(寺尾聡)を厳しく問い詰めるシーンはかなり違う感じがしてさめてしまった。心の中はあの演技どおり激しく狂わんばかりだけど、表面は法廷での態度をぎりぎり保つ、みたいな方が自然だったと思う。

主題歌はきいてたとおり、いや予想を上回ってひどかった。あれは何なのだろう?ヨーレイヒ?ヨーレイヒといえば偉大なる京都のパンクバンド、赤痢やんけ!というようにあの歌のせいで最後のところで思考が大脱線してしまった。