幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

頭が割れた

1ヶ月くらい前の話。頭が割れた。

飲み会の3次会で突然眠たくなって、とりあえずトイレに行こうとして気がついたら店の床にうつぶせに寝ていた。

それでお開きにしようとなって外に出ようとしたのだが、とにかく眠たくて一瞬たりともおきていられないような状態。外に出たところの階段みたいなところで何度か(たぶん2~3回くらい)、まったく受身なしに真後ろに倒れて、そのたびに頭を強烈に打った。最後に打ったのが一番痛くて、それで少し目が覚めてその後はタクシーで送ってもらって家に帰って寝た(起こしてもらってなかったらそのまま寝てしまってて凍死してたかもしれない)。

朝起きたら、枕にべっとりと血がついていた。おそるおそる手を痛む後頭部にもっていくと、手に血が…。他にもこぶができていて、身体もあちこち痛かった。

鏡をみたら後頭部から流れ落ちた血が頬の辺りにもついていたし、ジャケットの襟も赤くなってた。シャワーを浴びると湯が真っ赤になって口にも入ってきてすごい血の味がして、赤い水が足元を流れていった。

かなりやばい気もしたけど、その時点では血は固まりかけていて今から医者に行くほどでもないだろうと思ったし、それよりも医者に行って即縫われたりするのは嫌だったので、ほっておいた。でもおそるおそる傷口を合わせ鏡でみてみたら、ほんとにぶるっとくるくらいの傷口だった…。たぶん火曜サスペンスの世界だったら間違いなく死に至る倒れ方&頭のぶつけ方だったに違いないだろうし、火事で焼け死んだら頭に鈍器で殴られた痕のある変死体になったと思う。

途中、髪がふさがれつつある傷口の中に入ったままになりそうだったのを、なんとかひっぱりだした以外には特に何の治療もなく、今のところ治りつつあるようだ。ただ今日髪を切りに行ったら美容師の人に「この傷どうしたんですか?何針縫ったんですか?」とはきかれた。

実はふと思い出してそれでこの話を書こうと思ったのだが、10年以上前に今の会社(3/24退職なので、まだ「今」だ)に入ったときに本社研修のために入っていた寮の風呂で足をすべらせて、やはり頭を強烈に打ったのだった。そのときは頭割れなかったけど、かなりずきずきしてそのとき同部屋だった二人(そう、三人部屋だった)に「このまま眠ったまま死んでしまうかも」とか冗談をいいながらも内心「ほんとにやばいかも…」なんて思ってたのだった。

今回頭を割ったときは、すでに転職は決意していた。考えてみればこの二つの頭強打事件は何か暗示的な出来事だなと思った。新しい自分になるための通過儀礼なのか、あるいは入社時に頭を打ってそのまま夢をみていて辞めるときになってとうとう目が覚めたとか…。

所詮妄想だけど(頭打ってそのまま今も昏睡状態の夢の中かもしれないし)、予知能力とか特殊な力が身につかないかと密かに期待したり、まったく新しい性格に生まれ変わってしまうとか、頭を打つといろいろと考えられるものだと思う。

それにしても酒には気をつけないと…。