幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

何度でも「パリ、テキサス」

昨日の朝日新聞の"be on Saturday"で「パリ、テキサス」の記事があった。

昔は何度もみてたけど、ここ何年かみてなかったので押入れからビデオを探し出して、みた。

いつのまにか自分の上の娘の歳がトラヴィスの息子ハンターの歳と同じになっていた。それもあってか、これまでになく、しっかり泣けた。

この頃のベンダースの映画はほんとによかった。

さて、その記事にはテキサスのパリ(トラヴィスがここに土地を買ったのだ)にある路上生活者の避難所「種まく人々」に入っている、トラヴィスと同じような境遇の人のことが書かれていた。最後の電話するエピソードとか、マスコミ不信の僕にはやらせっぽく写ったのだが、この人の次の言葉は重かった。

「毎日の単調で退屈な暮らし。家事。子育て。そんなことが、人生でいかに大切か。今になってわかる」

同じ記事の中に、ヴィム・ベンダースが2001年にパリを訪れて撮った映像がホームページに掲載されているとあったので探してみたけど見つけられなかった。続編をみたいとは思わないけど、トラヴィスのその後は僕も気になる。