幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

CASSHERN

キャシャーン登場まで1時間かかるだるい展開がしんどかった。小綺麗な映像は金かけて作ったミュージッククリップみたいでアマチュアっぽいというか、小さくまとまっているというか…。おまけに自分に酔ってるみたいだし。

でも、ラストのむちゃくちゃな展開はカルト映画と呼べるほどで好きだ。カルト路線に徹してたらもっとよかったのかも。ただ、キャシャーンじゃなくて他でやってくれ、という気分。

子供の頃みたキャシャーンは大好きだった。「キャシャーンがやらねば誰がやる」という悲壮感溢れるナレーションも好きだったし、強大なロボット軍団と、決して味方ではない人間たちの間で孤独な戦いを続けるヒーローに憧れた。どこにも持っていきようのない怒りが最後にロボット軍団相手の豪快な戦いで一気に吐き出されるところで、ねじれた爽快感を得られたものだった。