幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

村上龍「希望の国のエクソダス」

正直つまらなかった。文庫版によせていろんな人が巻末にかいたのまで含めて、本当につまらない。

いろいろがんばって取材したのだけはよくわかるけど、それをただ詰め込んだだけにみえた部分が多かったし、それならばりばりの専門書を読んだ方が絶対におもしろい(今だったら5年、10年後を予想したまともな本とかすごい読んでみたい)。

世界から取り残される日本はだめというところまでしか描いてないので、じゃあ追いついたとして世界はどうなの?と思うと、ほんとにすかすかなことしか書いていない本に思えてしまった。希望のない国に住む中学生、ということなんだったら、もうひりひりするくらいに肥大した自意識に悩むとかいう路線で普通に共感できたほうがよかったのかも。