原作を読んだときの僕の感想。
よかったのですが、欲を言えばもっと毒が欲しかった。いや、毒はちゃんとあるのですが、その深さがもの足りないのが惜しいです。どの作品も「世にも奇妙な物語」とかで映像化されてしまいそうですが、そんなクオリティの高くない場ではなく、毒の部分を存分に補ってくれる力を持つ人による映像化に期待したいです。
希望通り、映画という形での映像化でよかったと思う。
毒を補うというよりは全体的に泣きテイストが強くなってたのが気にはなったがクオリティは高いと思った。
原作でも好きだった「Seven Rooms」は怖いけど泣いてしまう。「カザリとヨーコ」の双子を演じた小林涼子も印象に残った(パイオニアのスグレコのCMでパラパラを踊ってる姿も笑える)。
「陽だまりの詩」は原作では印象が薄かったが、映像がすごかった。CGアニメーションでやってるのだが、まったく自然にみれてそれでいてアニメーションでないといけなかったのだなと納得してしまう出来だった。
唯一こけてしまってると思ったのがタイトルでもある「ZOO」。原作でもおもしろくないとおもったが、映像化してもつまらない。タイトルストーリーがこけてるからこの映画、あまり話題にならなかったのだろうか。惜しい。