幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

モンスター

これだけのことをやった「怪物」ではあっても、やはり人間であり我々と連続した存在(といってもやったことを正当化するものではないが)であるという描写が重たく心に残る映画だった。

シャーリーズ・セロンがあんな姿になってまでこの役をやりたかったというのも納得できる。

以下ネタバレあり。

一番印象に残ったのは、最後の殺人の場面。親切な男性を行きがかり上殺さざるを得ない状況となり、絶叫しながら引き金を引くアイリーンの表情は痛々しい。

セルビーとのあまりにもはかない安息の生活と別れの場面も泣けた。

実際にはセルビー(本人が生きているためか名前など違う)はもっと積極的に犯罪に加担していたようで、それだけに裏切りは映画で描かれているよりもつらいものだったかもしれない。

セルビーを演じたクリスティーナ・リッチの太りっぷりもすごく気になったのだが、これも役作りのための肉体改造なんですよね?どこにもそう書かれてないのが心配だ…。