幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

トニー・ブザン「ザ・マインドマップ」

ザ・マインドマップソフトを書くときはあまり思わないのだが、例えば企画とか事業計画といった資料を作るときにいつも不満に思うことがあった。

それは自分の頭の中にあるものとアウトプットの形とがかなり違うということだ。そのため資料を書いているうちに自分の頭の中が混乱してしまったり、頭の中にある大事なものを忘れてしまったりする(修行が足りないだけなんだろうけど)。

そういった資料は人にわかってもらうために書くので、自分が考えていることをそのまま書くだけではダメなのでしょうがないとは思う。

では自分の頭の中にあるものを自分用に形にする場合はどんなアウトプットがよいのだろう?

ノートやメモ帳に殴り書きしたものは後でみても情報が落ちてるような気がするし、文書で書くと今度は文体とかが気になりだしてやはり頭の中そのものという気がしない。

そういったぼんやりした不満を持っていたときにこのマインドマップというものを知って、それを書くためのフリーソフトFreeMindを使い始めたのだった。

フリーフォーマットでMECEがどうとか気にせずに書けるアウトラインプロセッサぽいのだが、なかなかおもしろい。

とりあえず自分の頭の中のものを全部吐き出してみて、あとからちょっといじって整理するとスッキリできる。

資料を書くときはこれをみながら書いていくと何となく楽だ。

こんなふうにしばらくマインドマップにはまっていたので、この本も読んでみたのだが…。

いちおう、マインドマップの正しい書き方やいろんな便利な使い方ものってるが、胡散臭いというか怪しげ。隙あらば大脳皮質がどうとかいう話にもちこんで、脳は無限で、宇宙が…と続いていく。ティモシー・リアリー直系の「脳を解放せよ!」路線の本だった。

ティモシー・リアリーの「神経政治学」を大喜びで読んだ僕にとっては、それはそれで楽しめたけど。