幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

赤坂真理「モテたい理由」

モテたい理由 (講談社現代新書 1921)通勤電車内の女性誌の広告の見出しに笑ってしまうこともあり(女性誌に限ったことでもないけど)、どうせ誰も本気で読んでいるわけではないツカミ記事をあえて本気で読んで突っ込む、というような気楽な本をイメージして読んでしまった。 こんな誤解をしていた時点で失敗で、これほどつまらなくて読んでいて腹が立ってきた本は記憶にない。 まず、個別の部分では同意したり「なるほど」と思えるところはあっても、そこから一般化した結論をだすところにまったく納得感がなくこじつけにしかみえなかった。そのこじつけを角度を変えながら何度も説明するのだが、その過程で逆に何を言いたいのかがわからなくなってくる(男女論としても浅いと思うのだけれど…)。 極めつけは終章とエピローグで、結局自分のことを書きたかっただけかい!とキレ読みしてしまった。 文体も好きになれず、テーマにも興味がなかったということで、公平な評価ではないとは思うけど。