幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

一橋ビジネスレビュー

一橋ビジネスレビュー (53巻4号(2006年SPR.))一橋ビジネスレビュー (54巻1号(2006年SUM.))昨年の研修中、特に課題のときにはあれこれとヒントを求めてそれまでは立ち読み程度しかしなかったHarvard Business Reviewを買って読んだりしていた。そんなときに偶然本屋でみつけたのがこの一橋ビジネスレビューだ(バックナンバーだったけど)。 もちろんそれまで存在も知らず、HBRのバッタもんぽい雰囲気が異様に気になって(もちろん「脱コモディティ戦略」というタイトルにもひかれた)買ってみたのだが、なかなか興味深かった。 というのも、日本人の論文が多く掲載されていてしかもそれらがいかにも学術的な論文だったのだ。言葉の定義からはじまって緻密に現状分析がしてある。特に「営業を科学する」の方ではタイトルどおり、データを使ってふだん疑問もなく使っている「常識」を定量的に検証している。 その分提言部にはあまり斬新さがない気もするが、読ませることを主眼に大胆な提言をぶちかますビジネス書(HBRもどちらかといえばこちらだと思う)に比べて新鮮に感じる。 たまにはこういうものも読むとおもしろい。