幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

CONTROL(コントロール)

説明的なものはまったくなく、比較的早いテンポで7年間を追っていくのでJoy Divisionのことをある程度知っている人以外は対象外だし、後味が悪いのは最初からわかっているという間口の異様に狭そうな映画。

それでも、僕にとってはみるしかない映画だった。

(ただ出張にきている東京で最終上映でみたけれど思ったよりも若い人が多く、明らかに暗い人は少なかったw)

リアルタイムでは聴けなかったけど、学生時代にはFool's Mateに連載されたJoy Division物語みたいなものを一生懸命読んだ。最終回で紙面が足りずに途中で切れていて、「続きを読みたい人は返信用の封筒を同封して送ってほしい」とあったので迷わず送って続きの記事を手に入れたりした。

今となってはだいぶ忘れてしまってて映画をみながら、ああそうだったなぁ…と思い出すことが多かった。

サム・ライリー演じるイアン・カーティスは、写真でみたときは似てると思えたけれど、動くとやっぱり違う感じがした。本物のほうが歌っているときにもっと表情がないと思う。

それでも雰囲気はよく出ていて、みてて興醒めするようなことはなかった。

以下ネタバレあり。

この映画はイアン・カーティスの妻だったデボラが書いた本がもとになっているとのことで、今まで知らなかったようなエピソードもあった。バーナード・サムナーが行った催眠術が結果的にイアンの自殺の一因になったかのような描写には驚いた。

バーナードだけ実物よりもかなり劣化した感じになっていたのも、そのあたりが理由なのだろうか?