あまり我慢強い方ではなく楽な道を選んできた僕にとっては、弱みを矯正するよりは強みを活かす方がよい、という主張はとても素直に受け入れられた。
strengthsfinderという強み診断ツール(本のカバー裏に印刷されたコードを使ってウェブでテストできる)も、占いよりはあてになるという程度には興味深かった。
ただし、終わりの方でこれを企業での採用や評価に活用しよう、従業員を評価する軸が昇進と給与しかないのはおかしい、という主張へ流れていくのだが、ここについてはあまり同意できなかった。
前者については、strengthsfinderというのは嘘をついて結果を作り出すことが可能なものだと思うので、そういうところに使えるほど信憑性が高くないと思えるから。
後者については、理想はそのとおりだと思うのだが従業員の希望と強みが一致しない場合にどうするのかがあまりわからなかった。
僕が自分が関わっている事業の将来についての決定にもっと関与したいと思うのは、単純に向いているからとか給与がほしいからとかいうことだけではなく(そうでない職でもそれを満たすものはあるし)、自分の人生をコントロールしたいという欲求が強いからなのだと思う。(ということもこのテストであらためて気がついたのだった。)
そういう欲求がありながら、経営職に適した強みがない、と言われてしまうとしたらちょっとつらいかも。
アメリカみたいに(日本でも活発になったとはいうけれど)転職があたりまえみたいな国だったら経営に関わらなくても、会社を渡り歩くことで人生をコントロールできるということなのかもしれないけど。
ちなみに、僕の上位5つの強みは以下の通りだった。
着想、最上志向、未来志向、戦略性、自我
妄想系(夢想家とかいてあった)の未来志向が入っていたのには納得。