2011-05-29 ジョン・ダニング「幻の特装本」 書籍・雑誌 「死の蔵書」の続編にあたる作品。前作と同様、希少本をめぐる謎解きだが、本作のほうが時間的にも地理的にも展開が大きく、ストーリが凝っていて読み応えがあった。 ジョン・ダニングは一度デビューした後、出版社とのトラブルから作家をやめて古本屋をやっていたそうで(早川義夫みたい)、本に対する愛情みたいなところは読ませる。 これがレコードだったら、さらに共感できてもっとおもしろいのだろうな、とも思う。