ストーリーはありきたりと言えるけど、それも含めた映像・音楽でサイレント映画とその時代へのリスペクトを表現した(と感じる)映画。
IMDbのtriviaを読んでみるとその時代になるべく忠実に22FPSで撮影したりズームを使わなかったり、というこだわりが読める。この主人公と同じようにトーキーに移行したことで不遇をかこった2人の俳優がモデルとも書いてある。
以下、ネタバレあり。
途中、トーキーへの恐怖感のために実際の音が聴こえだすが、これを拒絶することで無音が続く。当然どこかで音が聴こえるようになるのだろうとは思ってみてたが、本当にラスト、それも思ったよりさりげない感じでストンと落とす感じだった。
そういうところは、さすがフランス映画だと思った。