白鳥の湖というとドカベンの殿馬の顔しか浮かんでこない世代だけど(笑)、これはかなりおもしろかった。
主人公のニナを演じるナタリー・ポートマンの体当たり感もすごかった。
バレエの主役に抜擢されたニナがはまりこんでいく苦悩の泥沼と、彼女の周りに起こる不思議な出来事の数々…。
以下、ネタバレあり。
夢(幻覚)なのか現実なのか、サスペンスなのかホラー・ファンタジーなのか。
どちらかわからないまま中盤まで進み、ニナが黒鳥に変態しかけるところでスイミング・プールみたいに、芸術家が作品を産む苦しみを幻覚で表現してるのか!と解釈した。
この時点でハッピーエンドを確信したので、あのラストにはやられた。一部は現実だった。
アメリカ映画っぽくないなと思ったら監督はレスラー撮った人で納得した。
恒例のIMDbのtriviaから拾うと、やはりダンスシーンのことがいくつかあった。ダンスの代役はいたが、それをあまり明かしたくない制作側と食い違いがあった模様。制作側は80%以上はナタリー・ポートマンが実際に踊っているという主張とのこと。
あまりそこは気にならないくらい、他の部分でナタリー・ポートマンは十分がんばっていたと思う。
ほぼちょい役だけど、ウィノナ・ライダーも怖い。