幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

アベンジャーズ/エンドゲーム

アントマン&ワスプ」を観た後でキャプテン・マーベルだけ観られないことに気づいた…。DVDにしても配信にしてもエンドゲームの上映が終わるギリギリ間に合うかどうかだろうし、何よりもう待ちきれなかったので観に行った。

「インフィニティ・ウォー」でもかなりの衝撃だったので、漏れ聞こえてくるエンドゲームの評判からして、号泣必至なのだろうか?と警戒して平日のレイトショーを選んだ。地元の映画館で男性一人の客が5〜6名ほど。
この映画は応援上映みたいな雰囲気で観た方がいいかも。もう一回観に行こうかな…。

感想は、何といってもMCUアベンジャーズシリーズが完結したことの満足感、(キャプテンマーベル 観てないけど)それをほぼコンプリートしたことの達成感がすごかった。色々と突っ込みたくなるところや、そのおかげで混乱してしまった場面もあったけど、ものすごく盛り上がる場面もあって3時間があっという間だった。
この感動はMCU作品をほぼ観たからこそのもの。少し忘れてたところもあったので、また全部観てみたい。

 

以下、ネタバレあり。

 

まず「インフィニティ・ウォー」のあのラストからの反転がどのようになされるのかが一番気になってたところだった。
量子世界に取り残されたアントマンがキーになるのだろうとは思ってて、消えた人たちがその量子世界に取り込まれているとかいうようなものを想像していた。

が、そうではなく量子世界経由でのタイムスリップだった。うまいと思ったのは自分たちの過去を変えることはできず、変えた時点から時間軸が分岐するということ。では過去に行っても無意味では?となるのだが、過去を変えるのではなく今は存在せず、過去に存在したものを取ってきて、それを使うという作戦だった。もちろん、それはサノスによって使われて破壊されてしまったインフィニティ・ストーン。
(タイムスリップものの映画の中に「ビルとテッド」が言及されたのは笑った)

過去が変わるとなると、今までの物語は何だったのか、と興ざめになることは確実でそれを回避できている。そして過去に存在するインフィニティ・ストーンを取りに行く中で、うまく過去の作品の場面を再登場させた。
ジェーン(ナタリー・ポートマン)も出てくるしロキも出てきて、さらに死なない時間軸が出現するということまで。
中でもよかったシーンはソーと母親、トニーと父親との邂逅。キャプテンはペギー・カーターをみる。これらがちゃんと後のストーリーに意味のあるものになるのも良い。

これでインフィニティ・ストーンが揃って消えてしまった半分を元に戻して、となるとサノスはもういないし、誰と戦うの?となるが、これもまたタイムスリップ(というか次元の超越と言うべきか)で過去からサノス軍団が来る!

序盤は、生き残ったメンバーとサノス軍団で戦うが、インフィニティ・ストーンを持たないサノスが何でこんなに強いの?というほどで、苦戦する。ここでようやく消えた仲間がストレンジのゲートからどんどん出てくる!
ここが一番盛り上がったシーンで、こちらも歓声をあげたくなったところ(笑)

ただ「インフィニティー・ウォー」でも思ったところだけど、歩兵同士の戦いの意味がよくわからない…。後でサノス軍団は空から集中砲火を浴びせてくるのだが、最初からそれでいいやん、という気になる。
ヴァルキリーがペガサスに乗って出てきたのは嬉しかったが、ペガサスの描写があまりかっこよくなかったのも残念。

この戦いの中で、一番混乱したのはキャプテンがムジョルニアを手にとって戦い、雷まで落としたところ。確か以前持ち上げられなかったはず…。
ネット上ではいくつか解釈があったけど、監督自ら語っているこれが確かみたい。「エイジ・オブ・ウルトロン」でキャプテンが持ち上げられなかったシーンを確認すると、確かに少し動いたところでソーの顔色が変わってそこでキャプテンが諦めたようになってるし、キャプテンが持ち上げた時にソーが「やっぱりな!」と反応するのも自然で微笑ましい。何年もかけての細かい伏線回収だな(他にもありそう)。

そしてキャプテン・マーベル。強すぎるやろ。一人で全部やっつけられるのでは?と思うほど。なのでいつも一緒にはいられない設定なのだろう。それと、スパイダーマンの「即死モード」もやっと日の目を見た。

そして戦いの終わりにトニーは命と引き換えにインフィニティ・ストーンを使ってサノス軍団を消し去る。
この安易な一発逆転パターンは正直好きではないけど。
ここでサノス軍団についてきたガモーラも当然消えたのか?と思ったのだが、どうなのだろう?(ネットではラストでクイルがガモーラを探していたとあった)
「インフィニティー・ウォー」でストレンジがみた1つだけの勝利シナリオがこれだったのだ。最後にアイコンタクトでトニーに知らせたところ、この勝利シナリオについて語る時のストレンジの表情からトニーの死も当然知っていたのだろう。

トニーの葬式を経て、キャプテンの物語のラスト。ペギー・カーターは(途中までだったけど)TVシリーズのエージェント・カーターを見てたこともあって思い入れがあっただけに、よかったと思えるものだった。ただ先のタイムスリップの概念と最後のキャプテンの出現がどう整合するのかはわからず、現時点では謎ということらしい。

とにかく、これでこのメンバーでのアベンジャーズは終わりということで、これまでのMCUのコンプ率が高いほど、この映画で報われたことと思う。

 

以下、小ネタ。

  • 激太りのソーの生活は笑った。
  • トニーの葬式で一人だけわからない人がいる…となったが、アイアンマン3の彼だったのか。
  • 19人のアカデミー候補者が揃ったというのも豪華すぎるし、何気に真田広之まで出てるし。
  • マーティン・フリーマンが出なかったのは残念。カンバーバッチと二人揃ったらよかったのに。
  • TVドラマのエージェント・オブ・シールドを見続けているのだが、こちらも壮大な話になっていて、これがエンドゲームと関連性がなさそうなのはおかしいのでは?と思ったが、これはロキが生き延びた時間軸(あるいは他の)の物語ということなのかも。

次はスパイダーマンが本作の後を受けた作品になるようで、楽しみになった。