幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

「マネー・ボール」

マネー・ボール〔完全版〕 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)映画もおもしろかったが、原作はさらにおもしろかった。 映画はブラッド・ピット主演ということで、主人公であるビリー・ビーンばかり目立った印象だった。 原作はアスレチックスの20連勝という偉業から逆算して、ビリー・ビーン、そして彼が拾ってきたスコット・ハッテバーグ、チャド・ブラッドフォード、それぞれの野球人生について細かく描かれている。 それだけに20連勝を達成したゲーム(ブラッドフォードは救援失敗するが、ハッテバーグのサヨナラホームランで勝利する!)の場面は感動的だった。 ビリー・ビーン以前からの、データを重視する野球の歴史も細かく説明されており、何冊か読んでみたい本も出てきた(ビル・ジェイムズ、ピート・バーマーとあるがPete Palmerが正しい - たちの著作)。残念ながら入手できなさそうだけど…。 ついでに自分でも日本のプロ野球で何かやってみたいとも思った。もうちょっといろんなデータが簡単に入手できるといいのに(中継サイトからウェブスクレイピングしたら怒られるかな)。 後日談、古い勢力からの猛反発など、も興味深かった。