幻覚ギター

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「マクドナルド 失敗の本質」

原田泳幸という人には、もともと最悪期のアップルジャパンの社長だったこともありまったくよい印象を持っていなかった。 (まだ古い記事が残っていたが、このシャーロック・ホームズの扮装なんてセンス悪すぎと今でも思う)

本書を読むと少なくともマクドナルドでの社長前期はごくまともなことをやっていたのだとわかる。そしてそれはいかにも外資系の日本法人社長らしい振る舞いであり、その後の低迷の責任を彼自身に帰すのも違うと思った。

裏返せば、あくまで言われたことをきっちり進められるという人で、自らイノベーションを起こせるタイプの人ではない、ということか。

本書について言えば、そもそものマクドナルドのビジネスモデル(FC戦略)と日本とアメリカでの違い、それらがどのように変化してきたかを財務データなどを交えて説明しており、おもしろかった。 設備投資という観点でサブウエイがマクドナルドより有利というのも、なるほどと思うものだった。